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ガールズアンドファイト!!
~Written by Anisan Felix~
華ノ国
一年近く語られなかった物語が再び始まる。
代表作が欲しい…!!
ファンタジー長編の続きになります。
フランバレーを歩き始めて数時間。
別名決闘の谷と呼ばれるこの谷は、狭い道で他の旅行者との衝突を避けるために人通りは少ない。
また、あえて通る旅行者、冒険者たちは血の気が多く必ず決闘になってしまうのだった。
そして今日も二人の女が争いを始めていた。

ノエル「私はもう何時間も歩いたんだぞ!道を譲れ!!!」

リラ「私だってただでさせ埃っぽい汚い道を何時間もかけて歩いたんですわよ!あなたが下がればいいでしょう!!!]

「「むうううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

先ほどからずっとこの押し問答だ。
口だけでなく胸と額も押し付け合って相手を押し出そうとし合ってるが身体でもなかなか優劣がつかず、埒があかない。

ノエル(しかしただの温室育ちの気持ち悪い言葉遣いのやつだとは思っていたが、凄まじい胸の張りだな。身分証も持ってないようだし何者なんだ?)

実際にリラの胸の弾力は凄まじく、同じレベルの大きさでありながらしっかり踏ん張らなければふっとばされそうになる。
しかしムカつくのは目線の角度である。
リラは少し上向きに顔を上げ見下すような目線をノエルに向けている。

ノエル(ムカつくな。わざとやってるのか?)

癪に障ったノエルがリラを見下すように顔を上げると、リラも見下し返すように顔を上げた。

ノエル「なんだ?喧嘩でも売ってるのか?」

リラ「私は見下されるのが嫌いなの。あなたこそやめてくださる?」

ノエル「あいにく私も見下されるのが嫌いでな。特にお前みたいな馬鹿そうな女からはな!」

お互いに張り合うように顔を上げ、しまいには真上を向き合い顎同士をぶつけ合う変な体勢になった。

ノエル「うざったいやつだな!!!お前なんか蹴散らしてさっさと進んでやる!!」

リラ「あなたなんかに蹴散らされるわけないでしょ!!!次期トップの実力見せてやりますわ!!!!!」


………………………


一方闘技場のトーナメント大会を制し、旅を続けるエレナ一行。
優勝したことにより、帝国領聖カーラーン山脈へ入る許可が下り、そこにいる妹に会うために目的地を定めたのだった。

エレナ「やっと華ノ国領内に辿りついたわね。そこの茶屋でちょっとやすもうかしら?」

ララ「わーい!美味しいもの食べたーい!!」

一行が辿りついた華ノ国は4000年の歴史を持つ由緒ある国で、何度も政変や分裂を繰り返し、再び統一されて今の王朝が政治を行っていた。
ただ、現在の皇帝は華人ではないとの噂がもっぱらではあるが。

茶屋はなかなかにぎわっており、多くの人間の会話や噂話が耳に入った。

中年のパーマヘアの客「明日の朝皇帝陛下が巡幸に訪れる予定だけど、何でも黒い旅団のローゼス姉妹が暗殺を企んでいるらしいわよ。」

若い茶髪の客「ローゼス姉妹って、あの黒い旅団の中でもかなりの腕前の二人でしょ?大丈夫なのかしら?」

中年のパーマヘアの客「まあでも愛鈴(あいりん)帝も皇帝にしては珍しく腕がたつらしいしね。それも凄まじく。」

若い茶髪の客「確かに過去の皇帝に比べれば強いっていうのは大きなアドバンテージになるわね。けどやっぱり心配だわ…」

エレナの伝え聞いた話だと、華ノ国は初代こそ闘いに勝ち抜いた者が皇帝の座に座ることが多いが、その子孫となると突出した強さを継承できるのはまれであり、凡庸な君主が別の強者にその座をとってかわられるのは珍しいことではない。
しかし当然朝廷も内乱を起こさない対策は十分とってある。
近衛兵の存在だ。
彼女たちは華ノ国でも選りすぐられた千人から構成されており、平時は全裸で狭い部屋に押し込められ常時他の近衛兵と逝かせ合う状態に置かれることになる。
起きているときも寝ているときもお互いの裸体を絡み合わせているため、結果として精強な軍隊が形成されるのである。
近衛兵は各国によって違いはあるが、かなりの高給の職業のため、戦士をしている者の多くが毎年行われる徴兵試験に参加している。
現王朝の13代目にあたる愛鈴帝は下の代になるほど弱体化する皇帝の中では珍しく近衛兵すらも凌駕する実力を備えており、また類まれなる美貌も相まって歴代最高の皇帝の一人と称されている。
ただ前皇帝愛禅帝の養子という噂がもっぱらであり、一部では華人ですらないとまで言われる話題に尽きない皇帝である。

エレナ「明日皇帝陛下の巡幸があるようね。見に行ってみようかしら。」

ロロ「皇帝って凄まじく強いんだよね!闘ってるとこみたいなー!」

エレナ「それは難しいんじゃないかしら笑ただ巡幸自体珍しいことだから良い経験になると思うわ。」

一行は茶屋の一室で休養を取り、明日の巡幸に備えることにした。


………………………


一方一夜明けたフランバレー。
ここでは未だにノエルとリラが争っており、死闘が続いていた。

ノエル「うっ…、ああ、…いい加減にしろ…、うげぇ、、、」

リラ「あ、あなたが、、、ううう…、折れればよくない…ですの?」

ノエルの着ていた旅人の服もリラの華美な衣装もズタズタに切り裂かれ、露出した部分同士がぶつかり合っていた。
どちらも余りの長期戦に心身ともに限界に達しており、お互いに寄り掛かり合って何とか立っている状態。
このままだと共倒れになってしまう、その時だった。

???「リラ、あなたは一体何をしているのです?」

リラ「…!!!お母さん!」

??? バシッ!!

リラ「きゃああ!!??」

ノエル「…何だ???……………ぐああ!!?!?」

突然現れた謎の人物の打撃を受け、意識を失う二人。
その人物は連れていた黒服の配下たちに指示を出し始めた。
???「リラを連れて帰りなさい。それとこの女も一緒に。…多分あの二人の代わりには、いやそれ以上の存在になると思うわよ。」


………………………


ララ「ちょっとロロ!!私の前に立たないでよ!見えないじゃない!!」

ロロ「ララが邪魔してくるからでしょ!しょうがないじゃない!!」

エレナ「ほら、二人ともうるさいわよ!他の人たちに迷惑になるわ。」

巡幸は思った以上に盛大で多くの人間が道に沿って列をなしていたが、幸いにも一番前に位置を取ることができ、しばらく待つと行列が姿を見せ始めた。

ロロ「わー、すごいな。皇帝の行列ってこんなにすごいんだ。」

思わずロロが見とれてしまうほど華美で豪奢なその行列は見る者の目を魅了していた。
そして一際豪勢な馬車が三人の前に現れると、そこにはまだ若い透き通るような肌と豊満な肉体を併せ持った美女の姿が。

ガッシャアアアアアアアアアアアアン

エレナ「な、何!??!?」

近衛兵「くっ!?道が割れた!!!!」

馬車の前と後ろで突然爆発が起き、深い谷を作る。
エレナたちや観客、そして近衛兵数人が一時孤立状態になる。

ジーザス・ローゼス「ちっ、地雷による暗殺は失敗したようね。やっぱり私たちでやるしかないわ!」




コメント
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戦わへんのかい⁉って戦ってるけども!

個人的にはエレナとヴァルナが恋人同士になって欲しかった…
2016/02/29(月) 23:53:20 | URL | by (#-) [ 編集]
おぉ! 続編、待ってました! 新キャラもたくさん出てきてワクワクしてます!

2016/03/01(火) 13:56:26 | URL | byのなめ (#-) [ 編集]
長文失礼します!

いきなりですけどナス科の植物って自家不和合性という物があり、自分自身には受粉する事が出来ないみたいです。ほとんどの植物なら一つの花に雄しべと雌しべがありそこで受粉させる事で自分と同じ性質の子を残せるのですが、自家不和合性の植物ではこれが出来ないのです。
ということはナスのA株とA株が受粉出来ないため、A株からはA株が作れないのです。つまり、毎年同じ品質のナスが作れないという事です。
しかし、農家の方はもちろん毎年同じ品質のナスを栽培しております。なぜならそのA株の親は決まっているからです。
簡単に言えばB株とC株の子が食品用のA株であるため、B株とC株の種を毎年農家の方がお買いになり、A株という同じ品質のナスが栽培できるのです。
しかしここで一つおかしな事があります。それはそのA株の親であるB株とC株はどうやって維持しているのでしょうか、実は種屋さんがB株とB株を無理矢理受粉させてB株を、C株とC株を無理矢理受粉させてC株を栽培されているらしいのです。そのため毎年A株の栽培が可能という訳です。

そうです、無理矢理性行為させているのです!いえいえ、私はただ自分の知識を披露して威張ってるだけであって、今回母親に捕らえられたリラとノエルに子供を跡継ぎを作らせるために強制的に激しいレズ行為をさせて欲しいとかそんなことは思ってませんよ~、女しかいない世界で子供を作るための実験で無理矢理性行為させたりとか、そーんな展開考えてませんよ~うふふ~…

こ、これからの参考にでもなれば…
2016/03/03(木) 01:15:22 | URL | by (#-) [ 編集]
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2016/05/28(土) 22:21:36 | | by (#) [ 編集]
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2016/06/14(火) 23:18:46 | | by (#) [ 編集]
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2016/10/17(月) 00:07:58 | | by (#) [ 編集]

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